移動平均線(Moving Average)とは一定期間の終値の平均値を繋ぎ合わせて、折れ線グラフで表したものになります。よく使われる移動平均線は2種類あります。
- 単純移動平均線(SMA) …単純に一定期間の終値の平均で計算された移動平均線
- 指数平滑移動平均線(EMA)…直近のレートを重要視して計算された移動平均線
一般的に言われる移動平均線は単純移動平均線(SMA)になります。
指数平滑移動平均線(EMA)の特徴として、直近のレートを重要視して計算されているので直近のレートに対して素早く反応します。
トレンド転換では単純移動平均線より早く察知することが出来ます。
移動平均線の期間
移動平均線の期間には、短期・中期・長期のとあります。期間の設定に決まりはありませんが、一般的によく使われる期間設定は以下の通りです。
・短期移動平均線 … 5、10、20、21
・中期移動平均線 … 50、75、
・長期移動平均線 … 100、200
基本的な使い方
移動平均線はトレンドを把握するのに使用するのが最も多い使い方です。
➀価格が移動平均線の上側であれば買い相場、下側にあれば売り相場と判断します。
➁移動平均線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンド、横ばいならレンジ相場と判断します。
ゴールデンクロス / デッドクロス
移動平均線は2~3本を組み合わせて使用することが多く、売買シグナルとしてゴールデンクロスとデッドクロスがあります
・ゴールデンクロス
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けること。価格が上向きに転じたとみられるため買いサインとされています。
・デッドクロス
短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜けること。価格が下向きに転じたとみられるため売りのサインとされています。
パーフェクトオーダー
3本以上の移動平均線の並びで、強い上昇や下降を意味します。
上昇では上から・短期移動平均線・中期移動平均線・長期移動平均線の並びになります。
下降では下から・短期移動平均線・中期移動平均線・長期移動平均線の並びになります。
応用の使い方
移動平均線をレジスタンスやサポートとして考える。
・レートが上昇している時に移動平均線が上から下に下降してぶつかった場合、レジスタンス(抵抗)として考える。
・レートが下降している時に移動平均線が下から上に上昇してぶつかった場合、サポート(支持線)として考える。
・MA反発でのエントリーや、利確の目安(ターゲット)として使用します